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山葡萄バッグの種類 – 青森県宮本工芸-

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2回目の今回は、山葡萄BAGの種類や宮本工芸についてお伝えしていきたいと思います。

山葡萄バッグの歴史は大変古く、三内丸山で近年の発掘調査で山ぶどう皮細工風のポシェット網代編みが発掘されました、それにより山ぶどうを使った道具は縄文時代中期には既に存在していたことになります。


こちらの写真は50年以上前に農作業に使われていた山ぶどうの籠です。


一説によると、紀元前4500年頃の物でほぼ完全に近い形で出土された事もあるといわれております。良いモノは時代を超える、山ぶどうは4500年の時を超えて受け継がれてきたのです。

宮本工芸の歴史

青森の自然の恵みを大事にしながら、昭和24年4月宮本幸治創業開始以来、

昭和55年26日有限会社宮本工芸として、50年もの間、数十人の職人をかかえ、

伝統を守りつづけ今日に至ります。青森県津軽地方のアケビ蔓、山ブドウ皮、根曲がりの竹を採取し、熟達した職人の技を駆使しながら作品を作り続けています。

宮本工芸の山ぶどうあじろ編み

【あじろ編み】青森県認定 伝統工芸士作

津軽地方に自生する貴重な山ぶどう皮を胴用、縁用、持手用、縄用などに引きそろえ、

熟達した職人があじろ編みに作り上げていきます。

自然の皮だけに曲がりくねっていて、真っすぐな部分はほとんど無く、

節や、肌のグラデーションや汚い部分もあり、あじろ編みに適した部分はあまりありません。そんな自然の皮にバカにされないようにしっかり組まれたあじろ編みは、堅牢さの中にも自然の温もりを感じられます。使い込みほどに飴色に艶があがり、愛着が増し離しがたい籠となります。持ち手部分は、芯はあけび蔓で回りを山葡萄で巻いています。

この手法は三上の昔ながらの伝統でもあります。

【かこべ編み】

自然の風合いそのままに仕上がっている、かこべ編み。

あじろ編みにはできなかった部分の皮を使用しながら作り上げていきます。

時には節や曲がりくねっている部分も上手く活かしながら。

木型を使わずフリーハンドで編み上げていく為、その時の材料や職人の気持ちで籠の雰囲気が違います。その自然の優しさや荒々しさそのままが素敵な籠です。

写真のかごべ編みを作成した方は、年齢83歳 職人年数40年、ベテランの職人です。

このかこべを作れる職人さんはこの方たった一人です。

リンゴ農家と兼業で作成をしている為、農家がお休みの時期にしか作成はできません。

フリーハンドで制作する山ぶどうBAGは唯一無二の存在感があります。

最近では写真のように、山ぶどうBAGを愛用される男性が徐々に増えてきています。

パリで行われているfashionの展示会でも、日本の山ぶどうBGAは大変好評のようです!

伝統工芸というと少し堅苦しい印象もありますが、

オシャレな大人代表、伊丹十三や、松浦弥太郎さんなど

大人の男性が最後にいきついたBAGは山ぶどうBAGなのです。

スタイルがあるかっこいい大人の皆さんに、

宮本工芸の山ぶどうを是非お勧めいたします。

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