
美しい日本 島国ならではの特別な環境が生み出す四季の魅力
日本は島国ゆえに独自の文化が築かれた国ですが、季節に関しても欧米諸国とは異なっています。
日本ではそれを「四季」と呼んでいて、それぞれの季節に違った魅力があるものです。
四季自体は存在する国も多数ありますが、季節ごとに大きく異なる魅力があるのは日本だけと言っても過言ではないかもしれません。
そこで今回は、「海外の方に知ってほしい四季の中の美しい日本」について解説していきたいと思います。
日本の四季の特徴
それではまず、日本の四季(春夏秋冬)の特徴をそれぞれ挙げていきましょう。
①春
「春」は、3月中旬~5月くらいまでの時期を指す季節です。
徐々に気温が高くなり、草花が芽吹き花を咲かせます。
気温が上がり過ごしやすくなりますが、低気圧の影響から強風が吹く日も多くなります。
この季節には日本が世界に誇る「桜」が咲き誇ります。
日本全国に山桜や大山桜、ソメイヨシノ、枝垂れ桜、八重桜といった品種の桜が咲き誇り、「桜の名所」のような観光スポットとなっています。
日本を訪れたことがない方にぜひ美しい桜を見てもらいたいものです。
また、日本では卒業式や入学式など「出会いと別れの季節」といったイメージも強いです。

②夏
「夏」は、7月~8月の気温が最も高まる季節のことを指します。
日本の四季には含まれませんが、春から夏に変わる6月~7月にかけて雨の日が多くなる「梅雨」という季節もあります。
夏は海や湖、川などでマリンスポーツを楽しんだり、キャンプをしたりといった楽しみ方もありますが、日本の伝統文化である「花火」や「祭り」もこの季節を象徴するような存在です。
かき氷やそうめん、スイカといった夏ならではの食べ物も人気となっています。
ただし近年は温暖化の影響により最高気温が35度を超える地域が増え、気軽に外出できなくなっているのも事実です。
また、日本の住居では、春から夏にかけて簾(すだれ)や葦簀(よしず)を使用し日差しを和らげます。
この時期になると日本各地で簾や葦簀を目にするはずです。
昔ながらの家屋では、襖(ふすま)を外して風通しを良くしたり玄関先に水を撒いたりなどの工夫も見られます。


③秋
「秋」は、9月~11月頃の過ごしやすい時期のことを指します。
この季節では、日本が世界に誇る景観である「紅葉」を目にすることができます。
街中ではあまり見られませんが、車で郊外に出掛け山道を走らせれば、赤や黄色、オレンジなど鮮やかな紅葉を見ることができるでしょう。(地域によって時期は違うが、およそ10月中旬~11月下旬にかけて)
この季節は「食欲の秋」と称される季節でもあり、サンマや鮭、栗、柿、きのこ類、シャインマスカットなど旬の食材が多く出回ります。


④冬
「冬」は、12月~3月までの1年で最も気温が低くなる季節を指します。
北海道や東北、北陸及び北関東の山沿いなどでは、日常的に雪が降ります。
日本独自の文化である「こたつ」は、寒さを和らげる季節感溢れた暖房設備となっています。(近年は利用する日本人が減ってきている)
この季節にはクリスマスや年末年始、バレンタインデーなどイベントが多く、街はイルミネーションで彩られます。
食に関しても、ミカンや蕎麦、牡蠣、蟹、おでん、お餅、苺、ぶりなど旬のものが非常に多い季節でもあります。
この時期はとにかく寒さ対策が重要となります。
一般的な住居ではエアコンだけでなくストーブやファンヒーターを使用し暖を取りますが、古くからの住居では襖や障子に替え畳の上に絨毯を敷くといった工夫を行っています。

玄関や床の間に季節感を出す風習もある
ここまでの解説で日本の四季がなんとなく把握できたかと思いますが、住居に関しては四季それぞれで季節感を演出するような風習があります。
例えば玄関であれば、季節の花を使用した「リース」を飾るケースもありますし、カエルや猫、フクロウ、シーサーといった置物を玄関先に置くケースもあります。
置物の素材は陶器であることが多いといえます。
また庭先には鉢植えの花を置く家庭が多いですが、春であればアネモネやマーガレット、夏であればサルビア、ひまわり、秋であればコスモス、リンドウ、冬であればパンジー、シクラメンなどが主流です。
そして日本のお正月ならではの飾り物として、「しめ縄」や「門松」、「鏡餅」といったものがあります。
そして日本の住宅に設置されることの多い床の間には、四季折々の花や掛軸などを飾ります。

まとめ

今回は、「海外の方に知ってほしい四季の中の美しい日本」について解説してきました。
ここまで挙げてきたように、「春は桜」「夏は海や花火」「秋は紅葉」「冬は雪」というように、季節ごとに特徴に違いがあり、それぞれに大きな魅力があります。
そして食や住といった面でその季節に合った工夫を行っているのも大きな特徴だといえるでしょう。
日本を訪れた際は、ぜひ魅力溢れる「四季」を感じてみてください。
そして一度だけでなく、未体験の季節に再び日本を訪れてもらえば、きっと四季の素晴らしさをより感じることができるはずです。













