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「おすすめの暑さ対策」風鈴の種類やその魅力

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風鈴といえば日本の工芸品として広く知られていますが、近年はやや使用する家庭が減少傾向にあるような気がします。

しかし、年々気温が上昇する日本では、エアコンなどの暑さ対策だけでなく、「風鈴を使用する」という対策も積極的に行った方が良いかもしれません。

そこで今回は、「風鈴の種類やその魅力」について解説していきたいと思います。

風鈴の歴史

それではまず、「風鈴の歴史」について軽く触れてみましょう。

風鈴は日本で古くから使用されているため、「日本発祥では?」と思っている方もいるはずですが、実はインドもしくは中国という説が有力となっています。

仏教が日本に渡ってきたのと同じタイミングで風鈴という文化も入ってきました。

当初は各家庭に吊るす形ではなく、寺院の屋根にのみ吊るされていたそうです。

また、現代の風鈴のような形状や素材ではなく、青銅製の鐘型の鈴だったそうです。

庶民に風鈴が広まった詳しい経緯は定かではありませんが、蕎麦の屋台に風鈴を吊るしていたことから広まっていったという説もあります。

風鈴の種類

日本人ならば風鈴の形状はおよそイメージつくかと思いますが、実は様々な種類があるのはご存じでしょうか?

金属製やガラス製、陶磁器製、竹製といった素材による違いもありますが、地域による違いも存在します。

日本各地で伝統工芸品としても風鈴が現在も作られているので、いくつかご紹介してみましょう。

①江戸風鈴

江戸時代から作られている風鈴の1つが「江戸風鈴」です。

ガラス製の風鈴なので、一般的な風鈴のイメージに最も近いといえるかもしれません。

特徴として挙げられるのが、鳴り口のギザギザです。

このギザギザがあることで虫の音のような美しい音色になるのです。

②小田原風鈴

神奈川県を中心とした「小田原風鈴」は、鋳物で作られているという特徴があります。

その音色は長く余韻が残るため、存分に風情を感じられるはずです。

③南部風鈴

岩手県の「南部風鈴」は、密度の高い鋳物で作られています。

音色の特徴は「チーン」と高く澄んだ音が鳴ることです。

関東の人からすると、とても新鮮な音色に感じるはずです。

④津軽びいどろ風鈴

青森県の津軽半島で作られている「津軽びいどろ風鈴」は、江戸風鈴と同じようにガラス製の風鈴となっています。

音色は非常に上品で、色合いも鮮やかな特徴を持っています。

⑤伊万里焼風鈴

佐賀県で有名な「伊万里焼」の陶磁器製の風鈴が「伊万里焼風鈴」となります。

白地に赤や黄色、緑色でえ付けをしたシンプルなデザインとなっています。

「チリン」といった高い音色や「コロン」といった柔らかい音色など、どの音色の種類は様々です。

風鈴の魅力

それでは、ここからは「風鈴の魅力」をいくつかご紹介しましょう。

風鈴を使用したことがない方も、その魅力を理解すればきっと購入したくなるはずです。

①精神的な心地良さが得られる

現在35歳以上の方であれば、幼少期や10代の時に風鈴の音を実際に聞いたことがあるかと思います。

もしも人生の中で風鈴の音を聞いたことがないのであれば、ぜひYouTubeなどで検索しその音色を聞いてみてください。

耳障りになるような音色ではなく、逆に精神的な心地良さを感じられるはずです。

なぜ耳障りに感じないのか。

その答えは、風鈴の音色に「1/fゆらぎ」が含まれているからです。

「1/fゆらぎ」は、α波が誘発される音で、聞くことでリラックス効果が得られるのです。

仕事のストレスや疲れ溜まっている方や不眠症気味の方など、「リラックスしたいな」と感じている方にとっては最高のアイテムだといえるでしょう。

②体感温度が実際に低くなる

風鈴を自宅に吊るさない方の多くは、「風鈴なんて吊るしても実際に体感温度が低くなるわけじゃないから無駄」と思っているはずです。

しかし、実は風鈴の音を聞くことで体感温度は2℃ほど下がることが証明されています。

つまり、実際に風鈴を活用することで夏の暑さを若干ではありますが軽減できるのです。

「え?そうなの?」と驚く方もいるかと思います。

半信半疑の方は、ぜひリーズナブルな料金の風鈴でもいいので実際に購入し試してみてはいかがでしょうか?

安価で吊るしておくだけなのですから、リスクも労力もほとんどありません。

まとめ

今回は、「風鈴の種類やその魅力」について解説してきました。

風鈴は古くから日本で使用されてきた伝統工芸品ですが、現在は使用していない人の方が圧倒的に多いかと思います。

しかし、精神的な心地良さが得られますし、実際に体感温度も低くなるため、積極的に活用すべきだといえるでしょう。

自宅に縁側があればそこに風鈴を吊るせばOKですし、もしもマンションやアパートなどであれば、音が控えめなタイプの風鈴を購入し窓際に吊るしてみてください。

きっと身体にこたえる暑さも若干ですが和らぐはずです。

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