
今年も1年お疲れ様です。日本で年末にやることリストまとめました。

2025年もあと少しで終わり、新しい年である2026年がやってきます。
この時期は日本では「年末」と呼ばれます。
師匠も走り回るほど忙しい師走の時期の中でも、とりわけ忙しい時期です。
一方で、この時期はイベントが目白押しであることから楽しみにしている人も多いです。
この記事では日本で年末に行うイベントについて、伝統的な文化から最新のトレンドまで網羅して解説していきましょう。
【12月21日,22日頃】冬至

1年の中で最も太陽が出ている時間が短い日が「冬至」です。
天文学で見ると毎年12月21日または22日になり、2025年は12月22日 (月)が冬至となりました。
太陽が出ている時間が最も短いということは、その分陽の気が弱まることになります。
そこで、以下の行動をすることが邪気を祓い、これからの幸せを願うために心身を整えることにつながると考えられました。
冬至に行うこと
① 「ゆず湯」に入る

湯船にゆずを入れた「ゆず湯」に浸かって身を清めます。
主な効能は邪気祓いと風邪予防ですが、「ゆず」と「湯治(とうじ)」「融通(ゆうずう)」の語呂合わせも絡んでいると考えられているようです。
ゆずはさっぱりとした柑橘系の香りなので、リラックス効果もあるような気がします。
心なしか心身が温まってさっぱりとするので、個人的には冬至限定といわずに毎日ゆず湯に浸かりたいほどです。
② 「かぼちゃ」を食べる
かぼちゃの実の色である赤色が邪気祓いに効果的です。
さらに、栄養価も高いことからゆず湯と同様冬の風邪予防にも一役買うのも嬉しいポイント。
個人的には煮物にして食べるのが好きですが、スープにしても身体が温まりそうですよね。
③ 「ん」のつく食べ物を食べる
こちらは冬至以降の「運」を取り込むことが目的です。
うどん、蓮根(れんこん)、にんじんなどが当てはまります。
どれも身体が温まる、冬に嬉しい食材が多いです。
先ほどご紹介したかぼちゃも別名「南瓜(なんきん)」なので、ここにも当てはまりますね。
【12月24日,25日】クリスマス

「クリスマス」は西洋の文化では?と思ったそこのあなた。
あなどるなかれ。日本でも立派な文化として浸透しました。
ここでは日本独自のクリスマス文化を見ていきましょう。
日本でのクリスマス文化の変遷
日本で最初にクリスマスの文化が渡来したのは、1552年です。
山口県でミサを行ったことが由来だと言われています。
その後キリシタンの弾圧を経て、明治時代に再度復活しました。
次の発祥は横浜を始めとした外国人居住地です。
その後1900年には東京・銀座に進出した明治屋がクリスマスにまつわる商品を販売しました。
これが多くの人々にクリスマスの文化が知られたきっかけだといわれています。
家族行事として定着したのは1945年以降。
不二家がクリスマスケーキを販売したことでした。
クリスマスと家族行事がつながったのは、出生数が大幅に増加したベビーブームも後押ししたと考えられています。
同時に、デパートを中心とした商戦も活発になり、現代のクリスマス文化が定着しました。
日本と海外のクリスマス文化の違い
① 恋人や友達と過ごすイメージが強い
海外では家族と過ごすことが定番のクリスマスですが、日本では恋人や友達と過ごすイメージが強いです。
具体的には、イルミネーションを見たりパーティをして楽しむことが多いでしょう。
とりわけ「恋人と過ごす日」というのは、1980年代のバブル期にリリースされたドラマや歌が影響しているといわれています。
② 食卓に欠かせないのは「フライドチキン」
鶏肉料理を食卓に並べるのは共通ですが、細かい料理の違いがあります。
海外では七面鳥の丸焼きが主流ですが、日本ではフライドチキンが定番メニューです。
これは「ケンタッキーフライドチキン」のキャンペーンが由来だと言われています。
個人的には毎年CMや店頭でフライドチキンが取り上げられると、クリスマスが近づいていると感じます。
③ いちごと生クリームのクリスマスケーキ
クリスマスが近づくと、フライドチキンと一緒にクリスマスケーキが売られます。
ケーキの種類は様々ですが、一般的なイメージは苺と生クリームが使われ、上にサンタクロースの砂糖菓子が乗っているショートケーキです。
しかし、クリスマスにケーキを食べるのは日本独自の文化だといわれています。
その理由は前述の不二家のクリスマスケーキが発端だと考えられています。
ちなみに日本の小中学校の多くは、クリスマスの前後に冬休みに入るようです。
※年度や地域によって日時のずれがあります
そのため、給食ではクリスマスケーキが出る学校も一定数あります。
筆者が小学生のときは給食でショートケーキとチョコレートケーキのいずれか1つを選ぶことができました。
友達と一緒に悩みながら決めたことが懐かしいです。
宗教色はあまり出ていない
本来クリスマスはキリスト教に関わる神聖な日です。
一方で、日本ではどちらかというと「楽しいイベント」というイメージが先行します。
「八百万の神」の文化が古来から浸透しており、神道、仏教などの文化が複雑に交わる日本独自の捉え方と考えると興味深いものがありますね。
【12月下旬】年賀状の準備

年末に欠かせないのは、年賀状の準備と大掃除です。
最近では「年賀状しまい」といって年賀状のやり取りを控える動きが出てきていますが、改めて文化として紹介していきましょう。
年賀状の準備
新年のお祝いとご挨拶をするために、毎年元旦に届くはがきのことです。
その年の干支をモチーフに絵柄を決めます。(2026年は午年なので馬が該当)
一方、最近では家族写真や近況の写真を採用したり、着物で使うような和柄を取り入れる傾向も多いです。
年賀状とは異なりますが、漫画やアニメでは新年の挨拶としてイラストが書き起こされることもありますよ。
和服を着たキャラクターがお餅を食べたり羽子板に熱中するなど、この時期でしか見られない絵柄は必見です。
年賀状で心がけたいマナー
年賀状を送る際は、以下のポイントに気をつけましょう。
① 「喪中」の家庭には「寒中見舞い」を届けよう
前年に家族や親戚が亡くなった家庭は「喪中」と呼びます。
喪中の期間中である相手に年賀状を送るのはタブーですので、代わりに「寒中見舞い」を届けましょう。
一方、喪中に入った側は年賀状の準備に支障がないよう11月中旬から12月10日頃までに「喪中はがき」で案内を出しておきたいところです。
② 忌み言葉は厳禁!句読点の使用もなるべく避けたい
年賀状は新年のお祝いをするものです。
そのため、不幸につながるような「失」「無」「壊」「苦」「終」という「忌み言葉」を使うのは厳禁です。
また、いつもの会話で使いがちな「去年」も「去る」という意味を持ちます。
そのため、年賀状では「昨年」を使いたいのも気をつけたいポイントでしょう。
③ 二文字の賀詞や句読点には気をつけたい
「迎春」「賀正」といった二文字の賀詞を目上の人に使うのはマナー違反です。
「謹賀新年」など、四文字の賀詞を使うことをおすすめします。
同様に、目上の方への年賀状には普段日本語の文章で書く際に使用する句読点の使用も避けたいところです。
④ 遅くとも1月7日までには到着させる
正月は松の内とされる1月7日までには到着できるよう準備しましょう。
また、多くの年賀状が郵便局で仕分け・配達手続きが行われています。
そのため、確実に元旦に届けたい場合は郵便局が推奨している毎年12月25日までにはポストに投函するようにしたいところです。
【12月下旬】大掃除

大掃除は1年の汚れを落とし、綺麗な家に年神様をお迎えする準備です。
元は平安時代に家に溜まったすすやホコリを落とす「煤払い」が宮中で始まったのがきっかけとされています。
これによって邪気を祓い、福を呼び込むと考えられていました。
現代の一般家庭では、照明のホコリとりや換気扇の掃除など普段あまり手が届かない箇所を一斉に掃除するのが通例です。
大掃除を避けたい日時
理想は冬至前に大掃除を済ませたいところですが、忙しい現代人ではなかなか難しいところ。
最低でも大掃除は12月28日までに済ませておきたいところです。
なぜ12月29日以降はだめなのか。その理由を見ていきましょう。
① 12月29日
「二重苦」として忌み言葉の意味を持ちます。
② 12月30日
旧暦では大晦日にあたり、神様に失礼という理由のためです。
③ 12月31日
大晦日に一気に新年の準備を進めることは「一夜飾り」として避けたいと考えられています。
なお、28日の8は漢数字で「八」と書き、これは「末広がり」として縁起が良いと考えられています。
12月28日までに終わらない…!とお考えの方は、11月から場所を区切ってこまめに大掃除を行うのも有効です。
煤払いが見られる寺社仏閣もある
煤払いは伝統行事として、日本の寺社仏閣で見られるところもあります。
以下に代表的な寺社仏閣をご紹介しましょう。
西本願寺・東本願寺(京都府京都市)
毎年12月20日に実施。
僧侶らが煤払いを行い、大うちわで舞い上がったホコリをあおぐ光景は京都の師走で見られる伝統です。
日光東照宮・日光二荒山神社(栃木県日光市)
毎年12月に実施。
神職や巫女が狩衣、烏帽子を着用して特製の笹ぼうきを使い、彫刻や金箔に傷を付けないよう丁寧にほこりを払います。
日光東照宮・日光二荒山神社(栃木県日光市)
毎年12月13日に実施。
「正月事始め」に合わせて、僧侶らが長さ約10mの笹竹を使い、本堂をはじめとした天井や仏像のほこりを払い清めます。
【12月28日〜】仕事納め

1年の仕事を終え、年末年始の休暇に入ります。
数日間仕事から離れるため、年内にできる仕事を片付けるとともに翌年の仕事の準備をしておきます。また、お世話になった方々にご挨拶を行うのも仕事納めには欠かせません。
官公庁では「御用納め」とも呼ばれ、毎年12月29日から1月3日が休暇として法律で定められています。
一方で、民間企業では仕事納めの日時はまちまちです。
例えば、金融機関では毎年12月31日から1月3日が年末年始の休業期間と決められています。
また、サービス業や製造業をはじめとした一部の業種は正月でも通常通り勤務するパターンもあるようです。
仕事納め後の帰省と「年末年始の帰省ラッシュ」

仕事納めが終わると、待ちに待った年末年始の休暇が始まります。
この時期に実家や親族の家に帰省をする人・家族が大勢いることから、ゴールデンウィーク同様帰省ラッシュが起こります。
毎年帰省ラッシュの予測時期がニュースでも報道されるため、年末年始旅行に向かわれる方々は事前に交通情報を把握しておくと安心です。
一部の列車や新幹線は早期に乗車券が終売することも予測されるため、早めに計画を立てた上で購入手続きを済ませましょう。
また、この時期は大雪をはじめとした天候不順に伴い交通機関の運休が起こる可能性があります。
交通状況と一緒に天気予報も確認しておきましょう。
【12月29日〜31日】おせちと年越しそばの準備

お正月に食べるおせち料理と、大晦日に食べる年越しそばの準備をします。
おせち料理の元は縁起の良い食材を食べるという側面もありますが、「お正月の三が日に台所仕事をしない」という考えもあったようです。
三が日に台所仕事をしない理由
① 水が福を流してしまう
年神様が家に来て持ってきてくれた幸福を、お皿洗いや調理による水仕事で流してしまう恐れがあるためです。
② 煮炊きで家事を起こさず、かまどの神様を怒らせない
お正月の三が日に火を使うとかまどの神様である荒神様を怒らせないように配慮しました。
また、火を使って家事を起こさないことにも注意したことも理由です。
③ 刃物で良縁を切らない
料理に欠かせない包丁などの刃物ですが、これを使うことによって良縁が切れてしまうと考えられていました。
これらの理由から、日持ちするおせちを食べることで台所仕事をしないよう工夫をしていました。
最近だとおせち料理はお重に入ったものが販売されているため、そちらを用意する家庭もあるようです。
年越しそばの由来

年越しそばは毎年大晦日である12月31日に食べるそばです。
「年取りそば」「縁切りそば」「長寿そば」など、地方によって様々な呼び名があります。
江戸時代から以下の由来にあやかり、大晦日にそばを食べる風習が生まれました。
食べるタイミングは大晦日の夕方から深夜が一般的です。
中には地方によっては年が明ける直前に鳴る「除夜の鐘」が響き出してから食べる風習もあります。
① そばの切れやすさ
すする際に麺が切れる様子から、1年の厄を断ち切ることにつながりました。
② 細く長い麺とそばの性質
そばの細くて長い麺が、健康長寿と結びつきます。
また、収穫前のそばが雨風に耐えてすぐに立ち上がる様子も健康長寿につながると考えられました。
③ そば粉と金粉
かつて金細工師が金粉を集める際、そば粉を使っていました。
この光景から金運上昇に縁起が良いと考えられています。
ちなみに筆者が年越しそばと聞いて毎年思い出すのは、約20年前に掲載されていた新聞記事での広告です。
そこでは一家が年越しそばだけでなく、「うどん」や「ピザ」を食べるという描写がありました。
うどんは麺が長く、ピザに至ってはチーズが伸びます。
そこから着想を得たとはいえ、既存の日本文化を超えた斬新なアイデアは子供心ながらに大きな衝撃を受けたのを覚えています。
まとめ:
やることいっぱいで走り回るけど、その分楽しいのが年末である

いかがだったでしょうか。
「師匠も走り回るほど忙しい」 師走(12月)はやることが目白押しです。
しかし、年末は忙しい分楽しいイベントが多く集まっているのも魅力といえるでしょう。
特に普段会えない親戚や友人と会えることは、何物にも代え難い貴重な時間です。
やることを済ませたら、今年の年末は大切な人とおいしい食事を囲みながら、新しい年を幸せいっぱいで迎えましょう。















